用語集

案件データシートとは?

案件データシートとは、完成した案件の技術・商業情報 - 発注者、場所、範囲、契約金額、時期、使用技術、主要数量 - を1ページに構造化して記録したものです。企業は案件ごとに1枚保存し、検証済みの同じ情報を毎回調べ直すことなく、入札・ポートフォリオ・参照フォームで再利用します。

事例紹介が物語を語るのに対し、データシートは参照用の記録です。各項目は、後で提案や実績紹介資料、会社紹介資料に貼り付ける事実であり、読ませるためではなく再利用するために書かれます。

案件データシートの項目

多くの企業は、案件を横並びで比較できるよう同じ項目をそろえます。

  • 案件名、場所、分野
  • 発注者と契約上の立場(元請、協力、JV)
  • 契約金額と期間、着手・完了の時期
  • 範囲の要約:何を提供したかを2〜4文で
  • 主要な技術情報:数量、能力、適用基準、使用した技術やシステム
  • 成果指標:費用・工程・性能などの測定可能な結果
  • 社内メモ:担当者、写真や図面の参照、元資料の保管場所

社内の資料なので、顧客に見せる前に削る情報 - 機密の金額、教訓、参照すべき図面 - を保持できます。

案件データシートを使う場面

データシートは、外部向けの資料すべてを支える元記録です。

  1. 入札・提案の作成。 提案作成者は締切直前に元担当へ問い合わせる代わりに、データシートから案件情報を引き出します。
  2. 参照・概要フォームの記入。 検証済みのデータシートは数分で、広報用の案件ファクトシートや調達用の実績資料になります。
  3. 実績の維持。 データシートの集合が、ポートフォリオや会社紹介資料の実績欄の素材になります。

例:記入済みの案件データシート

架空の設計事務所の簡潔な記録です。

案件: 湊川浄化センター 増設 - 東京 発注者: 湊川市上下水道局(公共)· 役割: 設計主任コンサルタント 金額: 4.2億円 · 期間: 2023/01 - 2025/09 範囲: 日量1.7万m³への増設に伴う処理・土木設計。沈殿池2基とSCADA制御を含む。 主要情報: 日量1.7万m³ · 各種示方書に準拠 · 消費エネルギー18%削減 社内: 設計主任 岡部 · 図面はDMS/2023/MN · 参照利用の承諾取得済み

データシート・実績資料・ファクトシートの違い

3つは中身を共有しつつ、読み手が異なります。データシートは社内の元記録、実績紹介資料は連絡先つきの検証可能な調達版、案件ファクトシートは整えた公開用の要約、案件サマリーはそれらを導く説明文です。まずデータシートを維持し、他はそこから生成します。

テンプレートの入手先

無料の実績紹介資料テンプレート(Word、PDF)から始め、完成案件ごとに1ファイル保存します。または無料の会社紹介資料作成ツールに各案件を一度保存すれば、1つの記録から実績資料・ファクトシート・ポートフォリオを生成でき、データを更新すればすべて最新に保てます。案件データから自動で作成しましょう - SUNAGOの無料アカウントを作成

よくある質問

案件データシートと実績証明資料の違いは?

案件データシートは、後で再利用するために保存する、案件の技術・商業情報の社内記録です。外部に提出する検証可能な版は、発注者に確認してもらえる連絡先を加えた実績紹介資料になります。

案件データシートは誰が作りますか?

通常はプロジェクトマネージャーや提案担当が、情報が新しいうちに引き渡し時に記入します。完成案件ごとに1枚保存すれば、今後の提案・ポートフォリオ・資格審査フォームに使える蓄積ができます。

案件データシートはどのくらいの長さがよいですか?

1ページです。事例紹介ではなく構造化した記録なので、評価者や提案作成者が必要とする事実を記載し、詳細が要る場合は元資料へリンクします。